diary
今回スズランが紹介する活動は【紙漉き体験】です。今回の紙漉き体験では『工程を理解して製作する』『身近な素材に興味を持つ』『完成まで根気強く取り組む』の3つのことを目的として行いました。
まずは、工程の説明をしています。あらかじめ水に2日程浸しておいた牛乳パックを取り出して、表面のツルツルしているコーティングの部分を剥ぎ取り、中のパルプ(※)という繊維を細かく千切ります。その後、パルプをミキサーにかけドロドロにし、豆腐のパックで作った紙漉き機にパルプを入れて水を切り、最後に絵の具で色染めをして乾燥させます。
工程の説明を真剣に聞いた児童たち「紙って牛乳パックで作れるんだね」「きれいに剝がせるのかな~」「ミキサーって使ったことないよ。大丈夫かな?」と感想や不安も感じつつ、作業を始めています。児童の中には「学校でやったことあるから、任せて!」「前にしたことある!」と率先して行動し、不安そうな児童に「こうするといいよ!」と牛乳パックの剝ぎ方をアドバイスする様子も見られています。
牛乳パックのコーティングを剝がしたり、パルプを細かく千切ったりするのは地味な作業でしたが、皆集中して黙々と手を動かしています。途中で「まだこんなに牛乳パックあるの?」「なかなか剥がれないな~」と根を上げそうな場面もありましたが、紙漉き経験のある児童たちが「大丈夫!もう少しだよ!」「これが終わったら、紙作れるよ!」と声を掛けてくれていましたね。
細かく千切ったパルプをミキサーにかけていくと、ドロドロの紙の元ができました。「なんかご飯みたいだね!」と手に取って底に穴の開いた豆腐パックに入れ、上から別の豆腐パックを載せてギューギュー押して水切りをします。水を切った後に豆腐パックの底に分厚い紙ができているのに「紙ができてる!」と驚いています。壊れないようにそっと取り出して、今度は色染めです。水で溶いた絵の具をスポイトで紙に垂らすと、色がパッとにじんできれいな模様になりました。それぞれ好きな色を選んで、思い思いの模様の紙を仕上げています。児童同士でも「いい色だね!」「可愛い模様!」と見せ合い、満足そうな表情でした。乾燥して完成するのが待ち遠しい児童たちでした。
(※)パルプとは紙を作るための原料となる、木材やその他の植物繊維から取り出したセルロース繊維のこと。
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